レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)の魅力の一つでもある「愛嬌のある仕草」
特に片目を閉じてウィンクしている姿のレオパを見ると、心を掴まれる方も多いんじゃないでしょうか。そこで何故ウィンクをするのかが気になったので調べてみました。
半球睡眠を行なっている!?
爬虫類の睡眠は「中間睡眠」と呼ばれるもので、脳波を計測するとレム・ノンレム睡眠に近いものがありますが、はっきりとしたものではないと言われています。
そして、種類によっては右目を閉じている時は、左脳が眠り左目を閉じている時は、右脳が眠っている状態すなわち片方ずつ交代で眠る半球睡眠(片目睡眠)という方法で体を休める事ができると言われています。(代表的な生き物でいうとイルカや渡り鳥が半球睡眠をする事が可能です)
脊椎動物の睡眠は、発達した脳を効率よく休ませるために進化してきましたが、変温動物で脳が小さい魚類や両生類、爬虫類等は、身体を休ませる必要はありますが、脳を休ませる必要はあまりないようです。
多くの野生動物にとって捕食者(外敵)から身を守る為の生き残り戦略として進化した機能だと考えられており、片目だけを開けて周囲に警戒しながら脳を休めているんじゃないかと考える事ができます。
ビタミンA不足が原因!?
昆虫食の爬虫類は、ビタミンAが不足していると目の機能障害や肺・気管支などの呼吸器系統の病気の感染に対して抵抗力が低下してしまいます。
飼育しているレオパの片目が開けにくい、目に異常が見られるといった場合は、
餌を与える際にビタミンAが含まれているサプリメントをダスティングして与えましょう。
ビタミンAは体内に蓄積されやすく、摂取しすぎると過剰症となり生体にとって悪影響にってしまう為注意が必要です。また、βカロチン配合のサプリメントだとビタミンA中毒になりにくいようです。
ビタミンA配合のレオパ用サプリメントを3点紹介いたします。
- ポゴナクラブ レオパビタミンウォーター

- 爬虫類用の栄養添加液。
- 飼育下で補いきれないビタミンAをスプレーで餌(コオロギなどの活き餌や人工飼料)、
飲み水、直接口などに噴射して添加します。 - 壁などにスプレーすると、レオパが舐めて摂取しやすくなります。
・GEX マルチビタミン

- ビタミンA中毒の心配がないβカロチンを使用したサプリメント。
- 不足しがちなビタミンやミネラルなど、10種類以上を含有したパウダータイプのサプリ。
・ビバリア レップカル マルチビタミン ハープティバイト

- 爬虫類・両生類の最新の栄養研究により、開発された最高のマルチビタミン・マルチミネラル・アミノ酸飼料補助剤。
- ビタミンAの代わりにベータカロチンを使用しており、ビタミンA中毒の心配はありません。
- ダスティングもしやすいパウダータイプ。
脱皮不全が原因!?
ベビーで成長が早い個体は脱皮の頻度が多くなり、10日に1回の個体もいます。
セミアダルトやアダルトの個体でも2週間に1回前後脱皮をします。(個体差はあります)
その際、脱皮不全を起こし乾燥した皮が硬化して眼球に食い込んで目が開かなくなるというケースがあります。
温度や湿度管理に注意し、脱皮前は湿度を70%位にします。ウェットシェルターを使っている方はあまり気にしなくていいかもしれません。
また、ビタミンやミネラル不足でも脱皮不全は起こるので、各種サプリメントをダスティングしてから餌を食べさせることで栄養不足からの脱皮不全の予防になります。
レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)が片目を閉じる原因は様々な理由があると感じました。上記の例以外にも外傷や感染症といった症状で片目を閉じてしまっているといったケースもあります。
片目をずっと閉じていたレオパにビタミンAを摂取し続けて、自宅治療の末、症状が回復した話や脱皮不全になり温浴をする事で上手く皮を剥がす事ができ、大事には至らなかった話も聞いた事がありますが、食欲不振や不自然な行動をする等の異常を感じたら早めに爬虫類を診察していただける動物病院に行くことをオススメします。
レオパを飼育するにあたって、日々観察し少しでも異変を感じたら、どう対処すれば良いかという知識を増やしておく事が非常に大切です。
せっかくお迎えしたレオパ。健康で長生きしてほしいですもんね。
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