レオパードゲッコーの餌のお話。デュビアが一番優秀なのか!?

レオパードゲッコー

レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)の主流となっている餌の一つ「デュビア」
飼育もしやすく、繁殖も簡単、栄養・嗜好性も高いと言われている「デュビア」
レオパにも飼育者にもプラスが多いので個人的には「デュビア」が一番良い餌だと思っています
今回はそんな「デュビア」の特徴や飼育方法、繁殖方法を紹介します。
「なぜそう思うのか。」分かっていただけると思います。

デュビアとは

英名でアルゼンチンフォレストローチやアルゼンチンウッドコックローチと呼ばれ、
学名のBlaptica dubiaからデュビアと呼ばれてるようです。簡単にいうと…森林に住む「ゴキブリ」です。日本のゴキブリとは見た目も動きの速さも違います。

デュビアの特徴

  • 栄養価や嗜好性が高い。
  • ツルツルの壁を登ることができない。
  • 相当丈夫なので水切れや餌切れが多少続いても死んだりしませんし、普通に飼育していれば共食いもしません。
  • レオパを齧る事もなく動きも遅い為、餌として与えやすい。
  • 基本的には何でも食べます。
  • 鳴かない。

大きさ

孵化した時は5mm程で真っ白です。その後成長していく中で5~6回脱皮を繰り返し、最大で5~6cmぐらいの成虫になります。メスの成虫は長さと厚みが大きすぎるので、餌として与えるのは難しくなります。オスの成虫は長さはあれど厚みがそこまでない為、ギリギリ餌として与えることも可能だと考えています。

見た目

幼少期はダンゴムシやワラジムシのような見た目をしています。
成虫になったオスは羽根があり、メスは短い羽根があります。オスはゴキブリ感がしっかりあります。ですが、日本のゴキブリに比べたら見た目はマシかなと…個人的には思っています。

栄養価

高タンパクで低脂肪でミネラルが多いと言われているようです。デュビアの栄養がレオパの栄養にもつながるので栄養価の高い餌を与えて、しっかりガットローディング(餌の栄養価を高める)をする事も大切です。

デュビアの飼育に必要な用品

飼育ケース

虫かごや通気性のあるプラスチックケースなど。蓋はなくても飼育上問題はありませんが、万が一の脱走防止やコバエの進入の問題がある為、蓋はあった方が良いと思います。

卵パックやトイレットペーパーの芯など

デュビアは床や隙間などに隠れて過ごすことが多い事と飼育ケース内で動ける範囲を増やすという目的の為に必ずそういった物を設置してください。卵パックは縦においた方がパックにフンがたまりにくくなりますが、デュビアの数が多いと気がついたら横になってる事も多々あります。

餌入れ

デュビアが登る事ができて尚且つ、洗えるものが良いと思います。餌を床においてしまうと野菜の水分とフンが混ざりケースが汚れたり、蒸れやすくなります。ですので、

こういうプリングルスやお茶缶の中蓋についてるプラスチックの蓋。プラスチックなので洗えますし、高さもあまり無いのでデュビアも登りやすく、すごくオススメです。

パネルヒーター

25~30℃ぐらいにしておく成長やが早く、繁殖力も上がると言われてますので、爬虫類用のパネルヒーターをケースの半分だけ敷き、温度勾配をつけてあげましょう。

デュビアの飼育方法

餌と温度管理がちゃんとできていれば特に何もしなくても勝手に育ちます。

コオロギと違い、常に清潔にしておかなければならない、水入れが必須という事もありません。飛ぶ心配も基本的にはない為、高さのある飼育ケースを用意する必要も特にありませんので、すごく簡単に飼育ができます。

掃除頻度

ベビーはフンを食べたりもしますし、フンがそのまま床材の役割になったりもしますが、フンが溜まり過ぎるとダニやコバエの発生に繋がりますし、人によってはアレルギーの症状が発生するようなので、定期的に掃除をしましょう。

床材

基本的に何もいりませんが、ひっくり返ると自分で起き上がれない時があるので、植木鉢等の底に敷くネットを飼育ケースの床に敷いておくのも良いと思います。

デュビアの餌

基本的には何でも食べます。比較的緑の野菜は全般的に食いつきが良い気がします。ラビットフードも食いつきが良いです。水分補給を兼ねて昆虫用のゼリーを与えるのも良いと思います。栄養バランスを考えた専用フードも販売されています。

ちなみにネギや玉ねぎ、柑橘系はほぼ食べませんし、レオパにとって良くないのであげないようにしましょう。動物性タンパク質を与えるとフンが臭くなります。

デュビアの繁殖について

メス7:オス3で飼育する事が、繁殖率を上げると言われています。適切な温度を維持し、やや過密気味にすると勝手に繁殖します。デュビアは胎生なので、お尻から卵鞘を出し、産み落とすのではなく体の中に一度もどし体内で孵化させます。デュビアのメスは6回位出産するようで、1度に30~40匹の幼虫を産みます。デュビアが成虫になるまでに3~6ヶ月、寿命は雄が約1年、雌は2年ほどです。レオパの飼育数が1匹だとデュビアの消費量よりもデュビアの数多くなっていきます。そして、成虫になったらレオパが食べれるサイズでは無くなってしまうので、最初の導入数や繁殖は計画的に考えて行いましょう。

デュビアの与え方

昆虫はカルシウム含量が少ないので、カルシウムパウダーを毎回ダスティング(ふりかける)して、与える。餌を与える頻度によって変わってきますが、月に1~2回ぐらいはビタミンD3入りのカルシウムパウダーを補助的にダスティングするのが良いと言われています。

デュビアを与える際の注意点

これといって大きな注意点は特にありませんが、置き餌にするとシェルターとケージの間に隠れたり、床材潜ったりしてレオパが気がつかない事もあるので、餌皿に入れるなどしてあげるのが良いと思います。

スドー レプタイルディッシュ

返りがついてる餌皿ですと脱走される確率は低くなりますが、脱走できないような物で尚且つレオパがひっくり返さないような物であれば何でも良いと思います。

生きたデュビアが苦手な方は

はいどあんどしーく  冷凍デュビア MS

サイズは1.5~2cm 100匹入りです。活き餌も売っています。
公式サイトはこちら

番外編

扁平と言われるデュビア

寿命が短く平べったい体型になってしまい栄養価が低いデュビアが一定数生まれてきます。
近親交配やえさ不足、栄養不足などが原因との諸説もありますが、はっきりしたことはわかっていません。具体的な原因が分かっていない為、一定数発生します。


まとめ

初めて見た時は若干抵抗がありましたが、今じゃ餌を食べてる姿を見ていると可愛いとさえ思ってしまうほどになってしまいました。基本的には適度な餌と温度管理、たまに掃除をするだけで何の問題もなく増えています。爬虫類飼育者にとって、これ程飼育者にプラスの要素が多い餌虫がいるでしょうか?というぐらい重宝してます。飼育や繁殖自体は簡単な部類ですが、餌虫全般に言える事ですが、ガットローディングでしっかり栄養をつけて、レオパの栄養に繋がるように飼育していく事を意識していくことが大切です。

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