レオパードゲッコーの餌、コオロギの種類やメリットとデメリットは?

レオパ_コオロギ レオパードゲッコー

レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)の主流となっている餌の一つ「コオロギ」
デュビアやレッドローチ、人工餌と色々ある中でコオロギのメリット、デメリットを解説していきます。

コオロギとは

直翅目(バッタ目)剣弁亜目(キリギリス亜目)コオロギ上科に属する昆虫の総称です。日本ではエンマコオロギ、オカメコオロギ、ミツカドコオロギなどが代表的で、鳴き声を発する事が特徴かなと思います。コオロギの多くは夜行性で、日中は草地や石の下、穴など暗いところを好んで潜むことが多く、基本的には雑食です。

餌用コオロギの種類

ヨーロッパイエコオロギ、フタホシコオロギ、クロコオロギというコオロギです。

ヨーロッパイエコオロギ

成虫の体長が最大で2cm前後と小さく、フタホシに比べ水切れに強いので、少しお世話を怠ってしまっても死ににくいです。フタホシに比べ、ジャンプ力は高く、動きが素早いです。小ぶりな為、小さい個体にもあげやすいです。

フタホシコオロギ

成虫の体長が最大で2.5cm前後になり、肉食性、攻撃性が強く、餌切れ、水切れに弱く、蒸れた環境にも弱い。水分を多く必要とするので、糞の量も多く、放っておくとアンモニアですぐ死んだり、共食いをして大量に死にます。動きが遅く、ジャンプ力も弱いです。イエコに比べて栄養価、水分量が高いと言われています。

クロコオロギ

フタホシコオロギを選別交配して生まれた品種。動きが遅くフタホシより体も大きい。小さい生体に与える際は消化不良になってしまう事や生体を齧ることに気をつける。
コオロギの羽根は消化されにくいと言われてますが、羽根が生えるまでの期間が長い為、餌としては食べやすくフタホシ、イエコに比べて大きいので1回の給餌で与える餌の量が少なくすむという事もメリットの一つだと言われてるようです。

コオロギを購入する方法

「コオロギ 販売」とかで検索すると販売サイトが色々出てきます。爬虫類ショップやペットショップ、ホームセンター内のペットショップでも販売していると思います。店や地域によって違いますが、大体1匹10円〜15円ぐらいで売ってます。

コオロギの与え方と頻度

昆虫はカルシウム含量が少ないので、カルシウムパウダーを毎回ダスティング(ふりかける)して、与える。餌を与える頻度によって変わってきますが、月に1~2回ぐらいはビタミンD3入りのカルシウムパウダーを補助的にダスティングするのが良いと言われています。ベビーの時は毎日食べるだけ与え、アダルトになると3日に1回3~5匹ぐらいを目安とします。

GEX カルシウム

骨格の形成発達に必要なカルシウムのパウダー。

商品詳細
  • リンを含まないので安心。
  • 原材料:炭酸カルシウム、カキガラ、塩、硫酸カルシウム、塩化カリウム、フマル酸第一鉄、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化マンガン、硫酸銅

月夜野ファーム マルベリーカルシウム

3種類の異なるタイプのカルシウムに、桑の葉(マルベリー)のパウダーをふんだんに添加し、天然素材だけで作られた両生類・爬虫類専用カルシウムサプリメント。

商品詳細
  • 桑の葉使用で、カルシウムの癖のある臭いをうちけす青葉の香り。
  • 原材料:カルシウム(3種)、鉄分、ナトリウム、カリウム、天然βカロチン、ビタミンA、B群、C、E、K1、ニコチン酸、クエン酸、クロレラ、食物繊維、トレハロース他、各種ミネラル、アミノ酸

GEX カルシウム+ビタミンD3

月に1~2回カルシウムの吸収を助けるビタミンD3入りを与えるのも良いと思います。与えすぎるとD3が体に溜まりすぎると生体の体に良くないので、与えすぎに注意してください。

コオロギを与える際の注意点

1.口内や体内で噛まれる可能性がある

フタホシやクロコオロギはイエコに比べて顎の力が強く、餌として与えた際にレオパが上手く噛めておらず、口に入った後も息をしていて口内や体内を噛まれてしまいレオパが怪我をするという事例があるようです。解決策としては残酷なように聞こえるかも知れませんが、ピンセットや割り箸で頭を潰してから与える事で噛まれるリスクを無くす事が可能です。

2.ケージに放ったままにしておかない

特にフタホシは肉食性、攻撃性が強いのでケージに放っておくとレオパを噛む可能性があります。こちらも残酷なように聞こえるかもしれませんが、足を取ったり弱らせる事で自由に動けなくなり、そういったトラブルを回避することが可能です。羽根や足は消化に悪いようなので、給餌前に取っておくのも良いかもしれません。

基本的には何もしなくても問題なく食べてくれるとは思いますが、何かトラブルが発生して拒食になったり、ケガをしてしまう可能性も十分考えられますので、ご注意ください。

コオロギを飼育する際の注意点

餌切れや水切れに注意し、ケージを蒸らさないように小まめに掃除をする。密度が高いと共食いや蒸れの原因にもなるので、なるべく大きなケージで飼育をする。

コオロギ飼育に必要な用品

1.飼育ケース

ジャンプしても外に逃げ出さない高さのあるケースを選ぶのが良いと思います。ペットショップ、ホームセンターで売っている虫かごや、大量に飼育される方は衣装ケースなんかで飼育している方もいらっしゃいます。

SANKO 399 パノラマ L ホワイト (370×220×240mm)

コオロギ飼育セット (大) (430×340×260mm)

個人的には

とりあえず、蒸れやケースの大きさだけ気にしていればどんなケースでも飼育できます。

2.立体移動ができる隠れ家

卵パック

飼育ケース内に設置する事により、立体移動ができるようになることで動き回れる範囲が広がります。また、隠れ家の役目にもなりますので設置する事をオススメします。すぐ糞で汚れますので、小まめな取り替えが必要になってきます。通販で大量に購入することもできますが、喫茶店とかで無料で貰えたりもします。正直、卵パックでなくても段ボールやトイレットペーパーの芯などでも立体移動、隠れ家という役目は果たせます。

3.コオロギ用の餌

コオロギフードいうものが市販で売っています。その他にも鈴虫の餌や野菜や昆虫ゼリーといったものを与えましょう。最終的にはレオパの餌になるので、そこをしっかり考えた上でコオロギの餌は考えましょう。

4.餌入れ

餌入れを設置してそこに餌を入れることオススメします。そこら中に糞をするのであっという間に床は糞まみれになります。専用な物は特に必要ないので何でも良いです。

5.水入れ

コオロギは水切れに弱いので必ず設置しなければなりませんが、蒸れにも弱いので気をつけなくてはなりません。市販では下記のような水入れが販売さています。

自動給水器 ミニ 80cc

個人的には

脱脂綿などに水をつけて、コオロギが登れるような容器に置き、そこを水飲み場としていました。
直接床に濡れた脱脂綿を置くとコオロギが溺れて死んだり、糞と混ざりすぐにケースが汚れてしまうので、そういった工夫をしていました。

生きているコオロギが苦手な方は

冷凍コオロギ

月夜野ファーム 冷凍コオロギ

冷凍コオロギといえばというぐらい有名なショップさんです。フタホシ、イエコの2種類がありサイズも色々選べます。公式HPはコチラ

はいどあんどしーく 冷凍コオロギ

爬虫類や小動物、用品や各種餌を販売しているこちらも大変有名なショップさんです。
公式HPコチラ

乾燥コオロギ

月夜野ファーム 乾燥コオロギ

こちらもフタホシ、イエコの2種類があり、サイズも数種類あります。

はいどあんどしーく 乾燥コオロギ

クロコオロギ、イエコのの2種類を取り扱ってます。その他の冷凍餌や活き餌も豊富に取り扱ってらっしゃいます。

その他の色々なショップでも取り扱っていますので、色々試してみるのも良いかもしれません。

メリット

  • 冷凍なら解凍、乾燥ならふやかすだけで簡単に与える事ができるので、生きたコオロギを扱うのが苦手な方にとっては扱いやすい。
  • コオロギは飼育することが難しいので、餌にする前に死んでしまって数が減ってしまうというリスクを負わなくていい。

デメリット

  • 解凍、ふやかしがしっかりできていないと、レオパが消化不良を起こす可能性がある。
  • 解凍、ふやかした後にレオパが食べないとそのまま処分しないといけなくなり、逆にレオパが思った以上に食べると何回も解凍、ふやかしをしないといけなくなる手間がある。
  • 消費期限があるので、その期間に消費させないと無駄になってしまう。
まとめ

結論、コオロギは飼育が難しいです。コオロギを餌として飼育していた時は、レオパを飼育してるのかコオロギを飼育しているのか、どっちがメインか分からなくなるぐらいコオロギの飼育に手間をかけていました。ですが、レオパの食いつきはすごく良かったです。虫かごをなるべく大きしくして密度を下げること、掃除を欠かさず行いケース内を清潔に保つなど注意する点はたくさんありますが、しっかり手間をかければ繁殖も可能だと思います。それでも、大量に死んだり、問題がなくなることはないと思います。そういうもんだと半ば諦めつつも飼育していくしかないのかもしれませんね。

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