レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)の多頭飼いについて。

レオパードゲッコー

レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)を飼育していると色々な品種(モルフ)を飼いたくなりますよね?そこで、単独飼育ではなく同じケージで複数匹を一緒に飼う「多頭飼い」という案が出てくる方もいるんじゃないでしょうか。

まず、結論を先に言いますが、

レオパの多頭飼いはあまりオススメしません

多頭飼いをオススメしない理由3選

1.拒食になる可能性がある

レオパは環境の変化にストレスによって拒食を引き起こしやすくなります。多頭飼いによって、レオパ同士の相性がよくない場合は餌を食べなくなり、こういった症状になる可能性もあります。

2.自切の可能性がある

こちらもストレスによって自切をしてしまったり、レオパ同士が喧嘩をして尻尾に噛み付いたことによって尻尾が切れてしまう事も考えられます。尻尾はレオパにとって栄養を蓄える機能を持っている大切な一部ですので、切れた事によるストレスで体調を壊し弱ってしまい拒食を起こし、最終的には死んでしまう可能性も考えられます。

3.全滅する恐れがある

多頭飼いをしているレオパ1匹が病気にかかってしまい、他のレオパにも感染が拡がり全滅してしまうという最悪の事態も考えられます。

それでも多頭飼いに挑戦したいという人に向けて、注意すべきポイントをまとめました。

多頭飼いをする際に注意するべきポイント3選

1.絶対にオス同士を一緒のケージでは飼わない

野生のレオパはハーレム形成をしており、1匹のオスに対して複数のメスという状況で過ごしています。その為オスは縄張り意識が強く、オス同士を多頭飼いしてしまうと高確率で争いが起こります

自然界ではそういった事が起きてもどちらかがどこかへ逃げる事ができますが、飼育下ではそうもいきません。お互い怪我をしたり、最悪の場合どちらかが死んでしまう可能性も充分ありますので、オス同士での多頭飼いは絶対にやめてください。

2.オス1匹、メス複数匹でも一緒のケージで飼うことはあまりオススメできない

ハーレム形成をしていると言いましたが、オス、メス間での相性やメスがまだ繁殖ができるサイズでなくても、オスが交尾を行おうとメスを追いかけ回し、メスが自切や怪我をしてしまい、衰弱してしまう事も考えられます。また、知らない間に交尾をしており抱卵しているメスが卵詰まりを起こしてしまっていた。産卵はしていたが、産卵場所が悪くオスが卵を転がしてしまってダメになってしまう等、考えられるトラブルはたくさんあります。

繁殖が目的でオス、メスでの多頭飼いをしたい方は一時的には同居させても良いとは思いますが、しっかり観察し相性などを見極め、交尾をした後はそれぞれのケージに戻し様子を見るなど計画的な繁殖をすることをオススメします。

3.多頭飼いをするならメスのみにすること

相性の良いメス同士なら、多頭飼いをする事ができると言われております。
90センチ以上のケージを用意し、動き回れるスペースをしっかりと確保し、生体数よりも多くのシェルターを設置する事が必要です。同じシェルターに入っている事もあると思いますが、何かあった時の為に複数設置しておくことをオススメします。
また、置き餌にしてしまうと餌をしっかり食べれていないレオパが出てくる事も考えられますので、ピンセットから与える、給餌の時だけ別の場所で個別に与えるなどの調整をし、体調の管理をしてあげましょう。

多頭飼いをするなら必要な飼育用品

1.サイズが90センチ以上あるケージ

SANKO パンテオン 9045

組み立て式ガラス製ケージ。

商品詳細
  • 2分割の天井パネル。
  • 強度に優れたアルミ製トップフレーム使用。
  • 本体サイズ:905×455×450mm(W×D×H)
  • 重さ:約20kg / ガラス厚:4mm

GEX グラステラリウム 9030

爬虫類・両性類飼育に最適なガラス製テラリウムケージ。

商品詳細
  • メンテナンスがしやすい、大きく開く前面扉。
  • 生体の脱走を防ぐロック機能付き。
  • トップカバーはメッシュタイプで通気性抜群
  • 本体サイズ:910×460×330mm(W×D×H)
  • 重さ:約27kg / ガラス厚:6mm

ニッソー ケージWP 1260

120センチのガラス製ケージ。

商品詳細
  • メタルフレームでトップカバーの強度を増し、歪みを回避。小バエなどの侵入を防止し、ケージ内の通気を良くします。
  • 4隅にスプリングロックを設置、ケージ前後のどちらからでも開閉できます。
  • トップカバー側面の4か所に電源コードやチューブを通すスライド型のコード穴を設置。
  • スライド扉で簡易鍵付
  • パネルヒーター設置時に発熱面を傷付けない最小限の隙間。
  • 強度に優れたアルミ製トップフレーム使用。
  • 本体サイズ:1230×480×605mm(W×D×H)
  • 重さ:約37kg / ガラス厚:6mm

多頭飼いをするレオパの数によってケージの大きさを考えないといけません。なるべく大きく動き回れるようなケージを用意し、ストレスを与えにくい環境を作りましょう。

2.複数のシェルターを用意する

スドー ウェットシェルター 

ウェットシェルター上部のくぼみに水を溜めるで、中は理想的な高湿度スポットになります。(内部湿度90%前後)
素焼き:手作り / 材質:陶器

スドー ロックシェルター

ずっしりと安定感があり、生体が落ち着ける環境がつくれます。
材質:レジン

個体数以上のシェルターを用意しましょう。各々が好きな隠れ家で隠れるようにしてあげる事で少しでもストレスを減らしてあげましょう。各メーカーから色々な種類、色々な形が販売されているので、好きなシェルターを用途に合わせて使ってください。

3.水入れも最低2つは欲しい!?

スドー レプティボウル2 MF

ずっしりとした安定感、天然石の風合いをもつ爬虫類・両生類用のエサ&水入れです。

GEX ウォーターディッシュ M

自然の岩をイメージしたテラリウムにぴったりな爬虫類・両生類用の水飲み皿。 内側はお手入れしやすく、バクテリアが発生しにくい設計。 ひっくり返しにくい安定した作りになっています。

水入れも一ヶ所ではなく、二ヶ所に設置しておくのも良いかもしれません。お互いがそれぞれ顔を合わさず水を飲みたい時もあるでしょう。ちなみにですが、紹介した水入れではなくても問題はありません。各メーカーから色々な種類、色々な形が販売されているので、好きな水入れを使ってください。

まとめ

多頭飼いをする事で自然界のレオパがどういう生活をしているのかが垣間見え、単独飼育とはまた違った側面を見る事ができ、多頭飼いしてるレオパ達が仲良くしている姿を見るとほっこりした気持ちになると思います。ですが、できる事ならトラブルを避ける為にも多頭飼いをすることはあまりオススメはしません。仲良くやってるなと思った次の瞬間に争い始めるかもしれませんし、何かの病気にかかってしまい知らない間に感染してしまって全滅してしまう等リスクが大きいように思います。複数匹飼育したい時はそれぞれ単独でケージを用意し、たまに複数匹をお散歩させたり交流させるといった方が良いと思います。それでも多頭飼いしたいと強く思う方は、しっかり対策や管理を行って、残念な結果にならないように細心の注意を払わなければなりません。飼育をする上で何が本当の正解かは分かりませんが、試行錯誤を繰り返して、レオパと共に成長していけたら良いなと思います。

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